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管理人のたわごと時々社員Official Blog


2024/09/30

生命の不思議 好蟻性生物の世界


生命の不思議 好蟻性生物の世界

ダーウィンが来た!という番組をうちの孫が喜んでみているらしい。この回は「まるで宇宙人!?アリと居候」というタイトル。しかしまあ、アリやハチ等の社会性昆虫というのは面白い。

■アリたちから餌を搾取する連中
アリは形の認識に難があるらしい。恐らく認識してしまうと小さな生き物なので不利に働く要素があるのではいかと勝手に思ってるのですがそれはよくわかりません。
とにかく匂いで認識しているらしく、全く似ても似つかない生き物に餌を渡したり、身体に付着させたりしています。

中にはアリの巣をきれいにするとか役立っている共生者もいるらしいのですが、ほとんどは自分は働かず餌を得る搾取野郎。写真は蟻に移動してもらっている搾取野郎 ハネカクシ。中には自分で歩くものもいるみたいです。

生命の不思議 好蟻性生物の世界


■アリの幼虫を食べてしまうアリスアブ
これ、アリスちゃんのアブじゃなくてアリの巣のアブってことでしょうね。とんでもない奴がいるもので、巣の内壁に擬態してありの幼虫を食べて成虫になるアブがいるらしい。

ひどいものですが生き物の世界ってこんなものですよね。
生命の不思議 好蟻性生物の世界


■完成された共生 アリノタカラ
ミツバアリとアリノタカラは搾取関係ではなく仲良し共生です。

アリノタカラという生き物は、完全にミツバアリ無くしては生きては行けません。また、ミツバアリもアリノタカラ無くして生きていけない関係です。アリノタカラが木の根の汁を吸って、おしりから出す甘露がミツバアリの主食です。
アリノタカラは目なども退化してミツバアリがいないと移動も出来ません。

ですので女王アリが育つと、アリノタカラを1匹だけ咥えて婚姻旅行に旅立ちます。そして巣をつくる時でもどのような時でもアリノタカラの世話をして大切に扱うようです。なんと写真のように交尾中もアリノタカラを離しません。
巣が出来上がると、アリノタカラは単為生殖で増え、それを働きアリがせっせと世話をします。他のアリの襲撃などがある時も決して見捨てません。実に面白い。完成された共生関係。
生命の不思議 好蟻性生物の世界


なんと不思議なことが世の中にはあるものだと、感心せずにはいられない長谷川です。
写真は ありんこ日記 AntRoom様 http://blog.livedoor.jp/antroom/ こちらのブログから拝借いたしました。