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NEW!2026/03/18

NHKスペシャル「“選択”は正しかったか?―復興をめぐる当事者の告白―」を見て


NHKスペシャル「“選択”は正しかったか?―復興をめぐる当事者の告白―」を見て

こちらの番組を見ての率直な感想です。内容は非常に重いものでした。タイトルにある「当事者」とは、復興を実際に推し進めてきた人々、いわば行政の担い手たちのことです。

復興事業は莫大な予算を投じて行われたものであることは間違いありません。令和6年までの累計は、検索情報によるとおよそ42兆円。もちろん、これが税金だけで賄えるはずもなく、国債などあらゆる財源に依存し、まさに「大量出血」を伴いながら投じられてきた予算と言っても過言ではありません。

2026年現在、震災から15年が経過し、今まさにその選択が正しかったのか――いや、むしろ誤っていたのではないか――という疑問が浮かび上がってきている状況のようです。

簡略化して概要を紹介すると、震災発生後、「住民が安心して暮らせる街をつくる」という方針のもと、さまざまな施設整備が進められました。大規模なものとしてはいくつか挙げられますが、例えば閉伊川水門(宮古市、2027年3月完成予定)などがあります。また、津波で壊滅した地域の住民の受け皿として、高台に復興団地が建設されました。

しかし、それらは15年が経過した現在、高齢化や人口減少の影響により、施設や設備の維持費を賄えない状況にあるといいます。その結果、「“選択”は正しかったのか」という問いにつながっているわけです。

現在の結果を見る限り、これらはある程度予測できたのではないか、と感じざるを得ません。しかし当時の空気や、そこを故郷とする人々の思いを考えれば、冷徹な判断を下すことは難しかったはずなので、客観性を欠いた面があった可能性も否定できません。

とはいえ、それを単純に批判することはできません。復興という目標に向かって、誰もが懸命に取り組んでいたことは確かですし、多様な意見を受け止めながら進めることは、非常に困難な仕事だったと思います。

能登半島地震についても、今後どのような方向に進んでいくのか――不安を覚えます。今回の番組を通じて、民主主義の限界に近いものを感じました。未来を見据えれば、「本当にこのまま進んでよいのか」と立ち止まらざるを得ない場面も増えていくでしょう。

やはり最大の問題は少子化にあるのではないか――そんなことを考えさせられる今日この頃です。

写真は閉伊川水門です。